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「白い歯」と「丈夫な歯」、どう選ぶ?——院長が考える詰め物・被せ物の素材選びと、歯を失ったときの選択肢

「白い歯」と「丈夫な歯」、どう選ぶ?——院長が考える詰め物・被せ物の素材選びと、歯を失ったときの選択肢

2026/10/15

こんにちは。しみず歯科医院の院長、清水です。

むし歯の治療で詰め物や被せ物が必要になったとき、「白い歯と銀歯、どちらがいいですか」「自費の歯は何が違うんですか」と、よくご質問をいただきます。

素材にはそれぞれ得意なこと・苦手なことがあり、どれが一番、と決められるものではありません。

今日は、私が普段どのように考えて素材をご提案しているのか、そして歯を失ってしまったときの選択肢について、お話ししてみたいと思います。

目次

  1. まずおすすめしているのは、保険の白い歯「CAD/CAM」です

  2. 銀歯は、今でも頼れる選択肢です

  3. 金歯は、金の価格によって費用が変わります

  4. 自由診療では、ジルコニアとe.maxを中心に使っています

  5. 素材を選ぶときに、私が確認していること

  6. 素材ごとの特徴まとめ

  7. 歯を失ってしまったときの選択肢

  8. 自由診療についてのご案内

  9. おわりに

まずおすすめしているのは、保険の白い歯「CAD/CAM」です

最近は、保険診療でも白い詰め物や被せ物を選べるようになりました。

その代表が「CAD/CAM(キャドキャム)」です。コンピューターで設計し、樹脂とセラミックを混ぜた材料のブロックから削り出してつくります。

正直にお伝えすると、CAD/CAMは、金属や、自由診療のジルコニア・e.max(イーマックス)と比べると強度が劣り、割れてしまうことがあります。

それでも私は、CAD/CAMを最初の選択肢としておすすめしてよいと考えています。

保険が使えて、白い見た目にできるからです。

もし割れてしまった場合でも、作り直しや、そのときに改めて別の素材を検討することができます。

まずは保険の範囲で白い歯にしてみて、ご自身の噛み合わせや使い方に合っているかを確かめていく。そんな選び方もあると思います。

なお、CAD/CAMが保険で使えるかどうかは、歯の場所や条件によって異なりますので、治療の前にご説明します。

銀歯は、今でも頼れる選択肢です

「銀歯はもう古いのでは」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし銀歯は丈夫で、強い力がかかる奥歯でもしっかり噛めるという長所があります。

費用の面でいうと、以前は「銀歯のほうが費用を抑えられる」というのが一般的でした。

ところが現在は、金属の価格が上がった影響で、銀歯とCAD/CAMの窓口でのご負担にほとんど差がなくなっています。被せ物では、むしろ銀歯のほうが高くなることもあります。

ですから、「見た目は気にしないので、とにかく丈夫なものがいい」という方には銀歯を、「保険で白くしたい」という方にはCAD/CAMを、というように、何を優先したいかでお選びいただくのがよいと思います。

金歯は、金の価格によって費用が変わります

金歯(金合金の詰め物・被せ物)を希望される方もいらっしゃいます。

ただ、金歯は金の価格に連動するため費用が高く、いわゆる「時価」のような状態です。

金の価格が大きく動くと、費用も変わります。ご希望の際は、その時点での費用を事前にご説明しますので、ご相談ください。

自由診療では、ジルコニアとe.maxを中心に使っています

自由診療の白い歯にもいくつか種類があります。

当院では、昔ながらのセラミック(陶材)よりも、ジルコニアやe.maxを使うことが多くなっています。

陶材は見た目がきれいな一方で、自費診療の他の素材と比較すると少し割れやすいという弱点があるからです。

  • ジルコニア:割れにくい、丈夫な素材です。強い力のかかる奥歯にも向いています

  • e.max:透明感があり、天然の歯に近い見た目を再現しやすい素材です。見た目が大切な前歯には、e.maxが適していると考えています

どちらも割れることがまったくないわけではありませんが、お口の場所と求めるものに合わせて使い分けることで、見た目と丈夫さのバランスをとりやすくなります。

素材を選ぶときに、私が確認していること

どの素材をご提案するかは、次のようなことを拝見しながら決めています。

  • 歯の場所:見た目が大切な前歯なのか、強い力がかかる奥歯なのか

  • 噛み合わせや歯ぎしり:噛む力が強い方や、歯ぎしり・食いしばりがある方は、割れにくさをより重視します

  • 残っている歯の量:歯がどのくらい残っているかで、詰め物にするか被せ物にするかが変わります

  • 患者様のご希望:見た目、丈夫さ、費用のうち、何を大切にしたいか

同じ「奥歯の被せ物」でも、噛み合わせやご希望によって、おすすめする素材は変わります。ですから、まずはお口の状態をしっかり拝見し、選択肢をご説明するところから始めています。

素材ごとの特徴まとめ

素材

見た目

強さ

保険

こんな方に

CAD/CAM

白い

金属・ジルコニア・e.maxより劣り、割れることがある

使える(部位・条件による)

まずは保険で白い歯にしたい方

銀歯

金属色

丈夫

使える

見た目より丈夫さを優先したい方

金歯

金色

丈夫

使えない

金属を希望される方(費用は金の価格で変動)

ジルコニア

白い

比較的割れにくい

使えない

奥歯を白く、丈夫にしたい方

e.max

透明感のある白

陶材より割れにくい

使えない

前歯の見た目を大切にしたい方

歯を失ってしまったときの選択肢

むし歯や歯周病、けがなどで歯を失ってしまった場合、「1本くらいなら」とそのままにしてしまう方もいらっしゃいます。

けれども、すき間をそのままにしておくと、両隣の歯が倒れ込んできたり、噛み合っていた反対側の歯が伸びてきたりして、噛み合わせ全体に影響が出ることがあります。

すき間を補う方法には、主に次の3つがあります。

方法

どんな治療か

主な注意点

入れ歯

取り外し式の人工の歯

慣れるまで違和感が出やすい。毎日のお手入れが必要

ブリッジ

両隣の歯を土台にして、橋のように人工の歯をつなげる

土台にする両隣の歯を削る必要がある

インプラント

あごの骨に人工の歯の根を埋め込み、その上に歯をつくる

外科手術が必要。自由診療

入れ歯とブリッジは、当院で治療を行っています。

インプラントについては、現在、当院では治療を行っておらず、ご希望の方には提携しているクリニックをご紹介しています。

どの方法がよいかは、失った歯の場所や本数、まわりの歯や骨の状態、そして患者様のご希望によって変わりますので、それぞれの良いところ・注意点をご説明したうえで、一緒に考えていきます。

自由診療についてのご案内

ジルコニア、e.max、金歯、インプラントは、保険が使えない自由診療です。

費用は料金表でご案内しています(金歯は、金の価格によってその時点の費用をご説明します)。

主な注意点として、強い力や歯ぎしりなどで割れたり欠けたりすることがあること、被せ物の種類によっては歯を削る量が多くなることがあること、治療の回数や期間がお口の状態によって変わることがあります。治療の前に、詳しくご説明します。

おわりに

詰め物や被せ物の素材選びに、正解はひとつではありません。

見た目を大切にしたいのか、丈夫さを優先したいのか、費用はどのくらいまでと考えているのか

——お一人おひとりの「大切にしたいこと」によって、ぴったりの素材は変わります。

当院では、はじめから自由診療をおすすめすることはありません。

保険でできること、自由診療ならではの良さ、それぞれの注意点をお伝えしたうえで、患者様に納得してお選びいただくことを大切にしています。

「今入っている銀歯を白くしたい」「この被せ物、何でできているの?」

——そんな素朴な疑問でもかまいません。どうぞお気軽にご相談ください。

西武池袋線「富士見台」駅から徒歩2分、しみず歯科医院が、みなさまの歯を長く守るお手伝いをしてまいります。

しみず歯科医院