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投稿内容
「できるだけ削らない、できるだけ神経を残す」——しみず歯科医院のむし歯治療の考え方

「できるだけ削らない、できるだけ神経を残す」——しみず歯科医院のむし歯治療の考え方
こんにちは。しみず歯科医院の院長、清水です。
「歯医者さんに行くと、すぐに削られてしまうのでは」
——そんな不安から、受診をためらっている方もいらっしゃるかもしれません。
今日は、当院がむし歯の治療でどんなことを大切にしているのか、むし歯の進み具合(C1〜C4)に沿って、患者様に語りかけるつもりでお話ししてみたいと思います。
先に結論をお伝えすると、私が大切にしているのは「できるだけ歯を削らない」「できるだけ神経を残す」ということです。
目次
小さなむし歯は、すぐに削るとは限りません
「削るかどうか」の判断に使う、ダイアグノデント
象牙質まで進んだむし歯(C2)は、「しみにくさ」と「見た目」に配慮します
麻酔の「チクッ」をやわらげる工夫
神経まで達したむし歯(C3)は、通院と麻酔の回数を減らしたい
歯の根だけが残ったむし歯(C4)は、一本ずつ判断します
当院のむし歯治療の考え方まとめ
おわりに
小さなむし歯は、すぐに削るとは限りません
まず知っていただきたいのは、小さなむし歯が見つかっても、当院では必ずしもすぐに削るわけではない、ということです。
歯は、一度削ってしまうと元には戻りません。
詰め物をした歯は、その境目から再びむし歯になることもあり、治療をくり返すたびに、ご自身の歯は少しずつ小さくなっていきます。
ですから、削らなくてもよいものは削らずに守っていきたい、というのが私の考えです。
とくに、歯の表面のエナメル質にとどまっている「C1」のむし歯は、経過観察をすることが多くあります。
定期検診のたびに、症状が出ていないか、進んでいないかを確認しながら、何年も削らずに様子を見ている方も少なくありません。
もちろん、進み具合や場所によっては削って治療したほうがよい場合もありますので、その都度お口の状態を拝見してご相談します。
経過観察は「放っておく」こととは違います。定期的にチェックを続けることが前提ですので、ぜひ検診にはいらしてください。
「削るかどうか」の判断に使う、ダイアグノデント
歯の溝が黒く見えていても、それがむし歯なのか、ただの着色(汚れ)なのかは、見た目だけでは判断が難しいことがあります。
また、むし歯だとしても、どのくらい深いのかを知ることが大切です。
そこで当院では、「ダイアグノデント」という機器を使っています。
歯にレーザーの光を当てて、むし歯の進み具合を0〜99の数値で表すものです。メーカーの目安では、30までは削らない、30〜40程度が削るかどうかの境目とされています。
ただし、この数値だけで治療を決めることはありません。
数値が高く出ても、場所や症状、これまでの経過から、削らずに様子を見ることもあります。機器の数値と、目で見た状態、レントゲン、患者様のお話を合わせて、総合的に判断しています。
象牙質まで進んだむし歯(C2)は、「しみにくさ」と「見た目」に配慮します
むし歯がエナメル質の内側の象牙質まで進んだ「C2」では、むし歯の部分を取り除いて詰め物をする治療が必要になります。
このとき気をつけているのが、治療のあとの「しみる」症状です。
むし歯が神経の近くまで達している場合は、できるだけ「サンドイッチ法」という方法をとっています。
神経に近い部分に、神経を守る保護剤を一層敷いてから、その上に詰め物をする方法です。治療後のしみる感じを少しでも軽くし、神経を残すことにつなげたいと考えています。
また、「銀歯ではなく、白い歯にしたい」というご希望には、CAD/CAM(キャドキャム)という、コンピューターで設計・製作する白い詰め物や被せ物を積極的に使っています。
保険が使えるかどうかは歯の部位や条件によって異なりますので、治療の前にご説明します。
麻酔の「チクッ」をやわらげる工夫
C2やC3の治療では、麻酔が必要になることがあります。「麻酔の注射が苦手」という方は多いですよね。
当院では、麻酔の注射の前に、歯ぐきの表面に塗る「表面麻酔」を使っています。
先に表面の感覚を鈍くしておくことで、針を刺すときの痛みをおさえるよう配慮しています。痛みに不安のある方は、遠慮なくお伝えください。
神経まで達したむし歯(C3)は、通院と麻酔の回数を減らしたい
むし歯が神経まで達した「C3」では、神経の治療(根の治療)が必要になります。根の治療は回数がかかるイメージがあるかもしれません。
当院では、神経がまだ生きている場合、神経の処置から、被せ物の型を取る前の段階までを、できる限り1回の治療で行うようにしています。
治療の回数が増えれば、そのぶん麻酔の回数も、痛い思いをする回数も増えてしまいます。それを少しでも減らしたい、というのが理由です。
一方で、神経がすでに死んでいて、根の先まで細菌に汚れている場合は、根の中の消毒と薬の交換をくり返す必要があり、治療の回数は多くなります。
神経が生きているかどうかは、根の治療のときに痛みを感じるかどうかや、「EPT(電気歯髄診断器)」という、歯に弱い電気の刺激を与えて反応を見る機器で確認します。
奥歯は根が2〜3本に分かれていて、根ごとに神経の状態が違うこともあるため、ていねいに確認しながら進めます。
なお、むし歯が神経まで達している場合は、根の先のほうに生きている神経が残っていても、神経を取り除きます。
そのうえで根の中をきれいに清掃し、薬を詰めます。神経をできるだけ残したいという思いはありますが、細菌に感染した神経を残すと、あとで痛みや腫れの原因になるためです。
歯の根だけが残ったむし歯(C4)は、一本ずつ判断します
むし歯が大きく進んで、歯の頭の部分がほとんどなくなった「C4」では、その歯を残せるかどうかを判断する必要があります。
判断のポイントは、残っている歯の量と、むし歯が歯ぐきより下の深いところまで進んでいないか、などです。
レントゲンなどで確認し、残せる可能性があるのか、抜いたほうがよいのかを、一本ずつ個別に判断します。
どの方法をとる場合でも、理由とその後の治療の選択肢をご説明し、ご納得いただいてから進めます。
当院のむし歯治療の考え方まとめ
むし歯の段階 | 当院の主な考え方 |
|---|---|
C1(エナメル質のむし歯) | 経過観察が多い。ダイアグノデントなどで進み具合を確認し、必要な場合のみ削る |
C2(象牙質まで進んだむし歯) | 神経に近い場合はサンドイッチ法で神経を保護。白い歯をご希望の方にはCAD/CAM |
C3(神経まで達したむし歯) | 神経が生きていれば、型取り前までを、できる限り1回で処置。神経の状態はEPTなどで確認 |
C4(根だけ残ったむし歯) | 残っている歯の量や深さをレントゲンなどで確認し、残せるかを個別に判断 |
おわりに
むし歯の治療は、「削って詰めれば終わり」ではありません。
いま治療する歯が、この先何年も、何十年も使っていける歯であってほしい。そのために、削る量はできるだけ少なく、神経はできるだけ残す。
そして、治療の回数や痛みの負担も、できるだけ軽くしたいと考えています。
どの段階の治療でも、お口の中の状態や治療の方法は、レントゲンなどを見ていただきながら、分かりやすくご説明します。
「小さなむし歯があると言われたけれど、本当に削らないといけないの?」
「神経を取ると言われて不安」
——そんな疑問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
西武池袋線「富士見台」駅から徒歩2分、しみず歯科医院が、みなさまの大切な歯を守るお手伝いをしてまいります。
しみず歯科医院
